橋通り商店街
石ノ森漫画館のある宮城県石巻市。
この町を訪れるのは二回目である。
先週末の旅行の目的は、猫がたくさんいる田代島と鹿がたくさんいる金華山の2つの島巡りだったけど、宿は石巻で取った。
一度でも泊まったことのある町には、再訪したときに自然と懐かしいという感情が芽生える。
わたしはこの「懐かしい」という感情がとても好きみたいだ。
日本全国あちこち出かけてきたが、懐かしさを求めて二巡目をするのも悪くないかもしれない。
さて、石巻の市内には石ノ森 章太郎さんの漫画のキャラクターが町中のそこかしこにある。
ロボコン、仮面ライダー、サイボーグ009などなど。
アートな町、とまではいかないが、例えば町の落書きなんかも、ちょっと凝っているな、という感じがする。
わたしはこの「MISSING」と描かれた落書きが気に入っているが、冒頭で紹介した009の落書きは落書きの域を超えている壁画だ。
しかし、わたしの視線は、一枚の写真に収まったもう1つの絵のほうに向かった。
橋通り商店街と描かれた看板は、いまで言うところのヘタウマ漫画とでもいうべきタッチの絵だった。
しかし、この絵が妙に懐かしいのである。
父がいて、母がいて、娘がいて、空には虹が出ている。
妻と娘は裸足で、夫と妻は堅く手を握り合っている。
わたしがいいな、と思ったのは、普通この手の絵というのは、子供を真ん中に描きがちであるが、そうではないところがいい。
夫の左手にあるのは旅行鞄だろうか?
なんとなくこの3人はハトヤに行きそうな気がする。
【685/1973】【686/1973】【687/1973】【688/1973】
by tabijitaku
| 2009-07-03 07:27
| 私が私であるための1973枚